岸本
10年前を思い出してみる
こんにちは。
ジャパンブルージーンズ(JBJ) 岸本です。
2021年はJBJが10周年を迎えた年でした。
10周年を記念して作った、
「生地4種類使いの工場泣かせジーンズ」 はもう見てもらえましたでしょうか?
もう少しだけ在庫有りますので、まだの方は急いでください!
ちなみに、工場さんが泣いてる動画はこちらから!
実はJBJは10年前に
「MADE IN JAPANのジーンズを海外の人に穿いてもらおう!」と、
海外専用ジーンズとしてブランドスタートしました。
当初は日本国内での販売は考えていませんでした。
この頃、日本のレプリカジーンズが海外のジーパンオタクから注目され始めていて、
その期待に応えたい、とうのがキッカケです。
最初は海外の展示会やお店を回って、取り扱ってもらうお店を開拓してました。
海外展示会の様子
商談風景
何をもって海外専用としたかというと、大きくは下記2点になります。
◎シルエット
日本人と海外の人では体型が違うからシルエットを変えなければ、
というわけではなく、
日本人と海外では、その国ごとで好まれるシルエットが違うため、国に合わせた開発が必要。
◎素材
日本のデニムはNO.1!
と海外からも国内からも言われていますが、
海外のデニムで日本より良い物もたくさんあります。
日本でしか作れない、海外の工場では真似できない、という素材を使います。
海外の方は脚にフィットするスリムなジーンズを穿いている人が多く、
日本で人気のユトリのあるジーンズを穿いている人は少ないです。
ワイドジーンズ穿いてると「Oh! ジャパニーズスタイル!」と言われます。
そこでまずはスリムで勝負!と、タイトストレートとスキニーの細いジーンズ2型を作りました。
ボチボチは売れるのですが、ボチボチです。
原因を探していると、裾が少し太いとのこと。
日本のジーンズは品質は良いがシルエットが合わない、とは良く言われました。
街行く人の多くは、
・スリムな人は細いジーンズで、さらに裾はテーパードでもっと細く
・スポーツやってて太ももが胴体くらいある人でも裾に向かってギュインと絞ってテーパードで細く
あらゆる体型の人が、お腹周りや太ももの太さに関係なく、
裾に向かって細くなるテーパード型を穿いています。
・ジーンズはドカンとワイドに穿くのがカッコいい
・なんで裾を細くするんだ?
・テーパードっていうのはスラックスに使う言葉じゃないの?
とそれまでの私は思っていたので衝撃でした。
ただ、ここに光が見えたので急いでテーパード型のジーンズを研究します。
試行錯誤を繰り返し、そして完成したテーパード型をお披露目。
そうすると、海外の人たちは「待ってました!」と言わんばかりに喜んでくれます。
そこからはテーパード祭りの始まりです。
テーパードはそこから進化し、もっと裾を絞った「ハイテーパード」というモデルもできました。
そこからはハイテーパード祭りも始まりました。
ちなみに当時セルヴィッチの耳付きジーンズでテーパード型は日本にはおそらく存在しておらず、
JBJが国内初(自称)の耳付きテーパードジーンズを作ったことになります。*自分調べ
この時に裾のバランスを研究したことが、現在の定番「CIRCLE」に引き継がれています。
特に「ストレート」「タイトストレート」という名前ですが、
どちらも真っすぐではなく、少しだけ裾にテーパードをかけています。
太いシルエットでもシュッっと見えるよう、ほんの少しだけ裾を絞っています。
少しの調整ですが、穿いた時の印象は大きく変わってきます。
若い時は、太いの、細いの、短いの、なんでも上手く穿きこなせますが、
年齢を重ねるにつれて、テーパードが一番似合ってくると思います。
シュッっとして見え、だらしなくならず、できる大人っぽさを演出してくれます。
若い人でも、いざ!という時にはテーパードを穿いて少し大人っぽく見せるのもお勧めです。
カジュアルなイメージのジーンズですが、シルエットを変えることで色々な雰囲気を出すことができます。
皆様ぜひ一度、脚を通して体感してみてください。