アキ

2022 14 Jun

ジーンズの縫い糸に拘りのポイントは?

皆さん、こんにちは。
渋谷店のAkiです。

東京は梅雨に入りました。
そちらは雨が降っていますか?
最近朝晩はちょい肌寒いですね。
温度差が激しので、風邪を引かないように
気をつけてくださいね。

今日はジーンズに関する小豆知識を紹介します。
皆さん、自分が持っているジーンズの縫製糸を見たことありますか?

実は生地の厚いデニムを貫通して縫合するには、
強力なミシンとミシンハ針、
そして太い縫い糸を必要としています。
またステッチの見た目の美しさもデザインのポイントとなっている為、
ジーンズの縫製には太さや色相の異なった実に
多くの種類の縫い糸が必要とされます。

糸の太さは番手で表示されます。


(糸の番手は数値が小さいほど太い)

また一般的にミシン糸には縫製時にミシン針が滑りやすいように、
グレス加工(蝋引き)が施されています。

ジーンズ用途の主な縫い糸には3種のタイプがあります。
伝統的なビンテージデニムジーンズには昔ながらの「①コットン100%糸」、
次に頑丈で高速ミシンにも使えて、後加工にも強い「②ポリエステル糸」、
そして最後が「③コア構造の糸」です。

ミシン糸におけるコア構造とは糸の芯部分がポリエステル、外側が棉です。
内部のポリエステルは、激しい洗い工程での糸の劣化に対する強度保持機能を持ち、
外側の綿の部分は徐々に色落ちしていくといく拘りの外観をつくりだす役割を果たす。

実はこのコア構造は日本独特のもので、外国にはほとんどないです。

現在日本で使っている糸はコア構造のミシン糸が多いです。
中国や欧米のジーンズ企画者の考え方はポリエステル縫糸で十分であり、
コアヤーンへのこだわりはないということらしいです。
ここにも日本人のもつ「見た目の色相を美しく」という美的感覚とこだわりがあります。
 

ちなみに、JAPAN BLUE JEANSの定番ジーンズは
ほとんど20番手と30番手の糸を使われています。
店で裾上げする際に、
スタッフにステッチの色を選ぶことを聞かれたことがありますか?
実は裾上げの時、
ジーンズの表の糸は基本20番手、裏糸は30番手の糸を使われています。


(裾上げする際に表に使われる糸)


(裾上げする際に裏に使われる糸)

ただし、ミシンの状態により、違う番手を使う場合もあります。

今日の小豆知識はいかがでしょうか?
次、店に行くとき店員に聞いてみましょう~
スタッフがびっくりすると思います。(笑)

では、今日はここまで!

 

FIN.AKI