吉田
【元生地屋が解説】#10
デニム研究所倉敷店 吉田です。
今回は、引き続きで最終仕上げについてです。
織りあがった生地は生機(キバタ)と呼ばれます。
生機が仕上がって生地は一応製織は完成です。
が、綿織物は綿糸の性質上水分を含むと縮み、歪みます。
綿糸は綿繊維を束ねて撚りを掛けて作られています。
水分を含むと繊維が膨張、乾燥すると逆に収縮して撚りが締まり糸は縮みます。
そう、洗濯したり濡れたりすると形状が変化します。
しかしこれでは製品として成立せず欠点にしかなりません。
この欠点を克服するために編み出されたのが、防縮加工/サンフォライズ、歪み防止加工/スキューです。
ザックリ言えば縮むのであれば先に縮ませておき、歪むのであれば逆方向に先に歪めておくことです。
サンフォライズド加工とは1920年代に開発された防縮加工です。
工程を簡単に説明すると
1. 生地に水分を与える。
2. ラバーベルト・シリンダー(筒状のラバー)で挟み込んで糸を無理やり押し込んでいく。
3. 熱を加えて乾かす。/ 綿糸は濡れると膨らみ、乾かすと締まるので押し込まれた状態で固定される。
スキューも同様でラバーシリンダーで歪む方向とは逆方向に生地を歪めます。
サンフォライズド、スキューをすることで生地は格段に製品にしやすくなります。
しかし、ことジーンズにおいては多少異なります。
キバタ使いのLevis 501はシュリンク・トゥ・フィットと言われますが、
洗濯して縮んでサイズがフィットするのでそう呼ばれました。
また、歪み防止加工もされていないので穿きこみ洗濯するとレングスに捻じれが生じます。
ヴィンテージジーンズ好きにはたまらないROW(生)デニムの特徴です。
なので、現代では仕上げの段階で用途に合わせて仕上げの方法を使い分けています。
もう一つデニムの基本的な整理加工に毛焼きが有ります。
先ほども書きましたが、綿糸は綿の繊維を撚って紡績されているので、
製織の工程で緯糸を通したり打ち込んだりする過程で擦れて毛羽が立ちます。
織りあがったばかりの生地には毛羽が有りもさっとした感じの表情をしています。
元来デニムは丈夫な作業着として生まれました。
安価で丈夫な素材として生産されていたので特に見た目は重要視されてはいませんでした。
しかし時代と共にジーンズもファッションアイテムとして認知され、
現在デニムは重要なアパレル素材の一つになり、当然見た目を良くする為に毛焼き加工が重要になります。
毛焼き加工はその名の通りガスバーナーで表面の毛羽を焼きとります。
デニムの原反を匂ってみるとほんのり焦げ臭かったりします。
毛焼きをすると綾目がハッキリとして引き締まったツラになります。
現在のデニムは多種多様なニーズが有り、それに合わせて毛焼きも使い分けられます。
強毛焼きして綾目がハッキリした生地は、レディースやキレイ目カジュアルに落とし込み易いですし、
ヴィンテージを意識したジーンズには毛羽を残した弱毛焼き、ゴリゴリのキバタ使いだと毛焼きしない仕上げもあります。
桃太郎ジーンズにはヴィンテージ、出陣、銅丹と三つのレーベルが有り
それぞれ、仕上げ加工が異なります。
写真ではわからないとは思いますが、参考までに。
【0901 / クラッシック・ストレート /ヴィンテージレーベル】
毛焼き、サンフォライズド、スキュー無し
仕上げ加工していないので、目が粗く、ゴツゴツしたツラ!
当然、ヴィンテージらしい色落ちが期待できる。
【1006SPZ / ミドルス・トレート / 出陣レーベル】
弱毛焼き、スキュー無し、サンフォライズド有
サンフォライズドしているので、ヴィンテージに比べるときれいな表情。
しかし、スキュー無しなので履きこむとヴィンテージ独特のゆがみが出る、育てがいのあるデニム。
【G014-MB / スリム・テーパード / 銅丹】
サンフォライズド、スキューあり、弱毛焼き
ヴィンテージ風の表情を残しつつより使いやすい使用。
最後に、もう一本
【S0105-MSP / 直営店限定ナローテーパード(ボタンフライ)
https://www.denimlabo.com/c/momotarojeans/S0105-MSP
【S0205-MSP/直営店限定スリムストレート(ボタンフライ)
https://www.denimlabo.com/c/momotarojeans/S0205-MSP
直営店限定で登場した1本!
銅丹 / レガシー・ブルーの生地をキバタ仕上げ!!
ただいま絶賛販売中
キバタ仕上げならではのボコボコ感を是非店頭でご確認いただきたいです。
今回はここまで。
また次回お楽しみに!!
桃太郎ジーンズやJAPAN BLUE JEANS・SETTOなど デニム研究所でお取り扱いのある製品を全てお試しいただけます。
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