大杉 清

2024 21 Mar

春夏に穿きたくなるやつ



皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日のブログは高円寺店より大杉が担当でございます。


ここ最近暖かい日と寒い日が続きますがどっちかはっきりしてくれ、と文句を言いたくなっています。笑
と思いつつ、早く暖かくなれ!と言うのが本音。

暖かい日を経験してしまったら、もう流石に冬物アウター着たくないですよね?
皆様の気分は”春”なはず。少なくとも僕はそうです。

けれども、残念ながら「オシャレは我慢」なんて言って凍えながら春物アウターを着ていられるような年齢でもなくなってきました。


そんな状況の中で気分をどうやって春に持っていくかと言えば、やはり「色」ではないでしょうか?

なので、今回は「春夏に穿くのにぴったりなヤツ」をご紹介していきます。

本日もよろしければお付き合いください。



▼レガシィブルー







ご存知の方も多いと思うのですが、ちょっとおさらいです。


銅丹レーベルには色が2種類存在しています。







「出陣」や「ヴィンテージレーベル」と同じく、「特濃」の濃いインディゴで染めたモデルは勿論ですが、

もう1種類が「レガシィブルー」でございます。

元々の色もこれだけ違いまして、






染めが薄いため、特濃よりも早く色が落ちます。


色味も1960-70年代くらいの「日本がジーンズを作り始めた時期のジーンズの色合い」を参考にして作られているとの事。




これが某L社の「66」というモデルにちょっと似ているんですね。
(こうやって毎度の事ながら話が脇道に逸れていくので、興味ない方は読み飛ばしてください。笑)


と言うのも、1960-70年代くらいに作られていた日本製のジーンズというのは某L社のジーンズ辺りを参考にしています。
(日本製に限らず、様々なブランドがそうだと思うのですが)


中でも70年代初めくらいに登場する「66」と呼ばれるモデルは、ジーンズが作業着からファッションアイテムへと変わった象徴とされるようなモデルとされておりまして…

作業着としてのジーンズとの違いで言えば、1950年代くらいのジーンズは「ボンタン」や「ニッカポッカ」のように作業のしやすいように太いシルエットが特徴的です。





1950年代くらいのジーンズを模した「ヴィンテージレーベル」


また、現代ではコスト的に考えられないのですが、虫や蛇除けのために「天然インディゴ(藍染め)」で染色が施されていたことも特徴の一つ。

そのため、色が濃いジーンズが多く、風合いも良いため古着界隈でも人気の一品となっております。


そういった衣服でしたので、ファッションアイテムへと昇華させるために作業着としての野暮ったいイメージを払拭する必要がありました。

なので、シルエットは細めに。
また、大量生産を行うためにコストがかかる仕様の個所は変更になります。
結果、天然インディゴは人工インディゴになり、リベットもカン止めに変わったりもしていきました。

そうすることにより、色は作業着の時代に比べたら爽やかになり、シルエットもすっきりして、ジーンズは”よく見かける形”に落ち着いていきます。







そういったことを踏まえて、桃太郎ジーンズで考えてざっくりまとめると


・1950年代当時のものに近いジーンズは「ヴィンテージレーベル」

・ヴィンテージジーンズをもう少し穿きやすくしたものが「出陣レーベル」※ざっくりまとめましたが…

・ファッションアイテムへと変わった1960-70年代のジーンズを模したものが「レガシィブルー」


に落ち着くわけですね。


長くなりましたが、僕がお伝えしたかった事を一言でまとめると、”一般的なジーンズの形を体現しているのは「レガシィブルー」ですよ!”ってことですね。笑



さてさてレガシィブルーについて、話を戻します。

やはり「レガシィブルー」というのは色落ちが早く、色合いも爽やかです。






比べてみてもこんな感じ。

違うのは一目瞭然です。

「さっきから爽やか爽やかって言ってるけど、別に対して違いが分かんねーよ!」と言う方もいらっしゃると思うので、こんな比較はいかがでしょうか?






↑ヴィンテージレーベル

↓レガシィブルー






どっちも良い組み合わせなのですが、レガシィブルーの方が爽やかな印象になりませんか?

白いスニーカーとの組み合わせは抜群です。

肌寒く、冬物を着ようか、それとも春物にしようか、といったような煩わしさはこの爽やかな色合いが吹き飛ばしてくれるはず。


桃太郎ジーンズと言えば「特濃」の濃いインディゴで染めた色合いが特徴なのですが、ちょっとした味変に爽やかさ溢れる一本を選んでみてはいかがでしょうか?


ぜひお試しください!









さてさて、本日のブログはいかがでしたか?

生産数は特濃に比べて少ないので、お品物があるうちに選んでいただくのがオススメです。
この機会を逃すとまたしばらく手に入らないかもしれません。

今の時期はサイズも充実しておりますのでこの機会にいかがでしょうか。

それでは、また。


高円寺店 大杉

Mail:kouenji@japanblue.co.jp