吉田
元生地屋が2023SS商品紹介
デニム研究所倉敷店 吉田です。
いかがお過ごしでしょうか？
まだまだ寒い日が続いていますが、お店には続々と2023年 春の商品が並び始めています。
今回はそのご紹介です。
突然ですが、”サテン”ってご存知ですか？
織物の三元組織の朱子織の一つになります。
三元組織とは平織り（シャンブレー、キャンバス等）、綾織り（チノ、デニム等）そして朱子織（サテン）で
それぞれ特徴が有り用途により使い分けられます。
平織りは経糸と緯糸を交互に交差させて織る織り方で、
糸の接点が多いので生地の強度が高く、経緯糸が均等に表れるので生地の表と裏が同じになります。
丈夫で張りのある生地で薄いものはシャンブレーのようなシャツ地、厚手の物はキャンバスのように資材としても使用されます。
綾織りは縦横３本以上の糸で構成される組織で平織りのように糸を均等に交差させるのではなく
糸を複数本跳ばして交差させて織ります。
その為表面には綾と呼ばれる斜めの畝が出来ます。
デニムは基本3/1の右綾、右斜め上方向に綾が出来るように経糸３本跳ばしで織り上げた綾織りです。
平織りに比べると糸接点が少ないので多少強度は落ちますが、しなやかで柔らかく仕上がるので、
太い番手の糸で織って厚手の服飾品にも使いやすいのが特徴です。
縦緯糸が均等でないので表面には経糸、裏面には緯糸が多く見えます。
（デニムの裏が白っぽいのはその為。）
で、朱子織です。
基本は綾織と同じ構造ですが糸を跳ばす本数が綾織よりも多くなります。
縦緯糸の接点が少なく表面に経糸(又は緯糸）が多くあらわれるので、
しなやかで、綾目の見えにくい生地の仕上がります。
綾目が見えにくいのでツルっとした表情で発色の良いツラに成ります。
ちなみにヴィンテージのミリタリーで使われていたバックサテンはサテン生地の裏使いです。
柔らかくて動きやすく糸の番手を太くして厚手の生地も作りやすく耐久性、防寒性も有るので、
US ミリタリーのM51,M68のフィールドコートやカーゴに採用されています。
いきなりサテン(バックサテン）の説明から入りましたが、ジャパンブルージーンズ / 2023SSには割とたくさんサテン(バックサテン）が使用されています。
そのご紹介の為に解説をしてみました。
では商品を幾つかご紹介していきます。
JPT1010M31 / OD(パンツ）/ JJK1000M31 / OD（TOPS)
US ARMY の名品M43 フィールドジャケットの生地リプロしたバックサテン生地使用。
双糸使いでしなやかかつ肉感の割には丈夫な作り。
堅牢度の良いVAT DYEで染色しているので移染しにくいのが特徴。
シルエットは太すぎないテーパード、カジュアル過ぎない感じでキレイ目にも合わせられるパンツです。
同じ生地を使用したジャケット
ゆったりとしたシルエットでコーチジャケットのディティールにミリタリーの要素を落とし込みました。
JLS1030M31 / BE
サテンの特徴の程よい光沢感がある生地を2022AWで人気だったプラクティスシャツに落とし込みました。
ゆったりとしたシルエットなので1枚で着ても、アウターとして重ね着してもOK。
JPT1040M31/BK
JLS1030M31と同じサテン生地を使用したイージーパンツ。
ゆったりとしたシルエットでリラックスフィット。
カジュアル使いも有りですが、光沢感もある生地なので、キレイ目でも十分対応するパンツです。
JJK1030M31 / OD / JCA10000U31 / BLK
JJK1030M31
ミリタリー感の強いバックサテンを使用しカバーオールにしてみました。
デニムとの相性の良いミリタリー＆ワークのハイブリット。
タイト目なシルエットなので、ジャストサイズでシャツっぽく着てもよし、
大きめのサイズ感でジャケットとして羽織るのもよし！
JCA10000U31
同生地使用のハット！
デニムと並びカジュアルのド定番のミリタリーアイテムは僕の大好物！！
今回はミリタリーアイテムのマスト生地を落とし込んだ商品の紹介でした。
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デニム研究所 by JAPAN BLUE 「デニム研究所とは？」
倉敷・児島テキスタイルメーカー「ジャパンブルー」が手掛ける4つのジーンズブランドを
様々な視点でセレクトしたブランド複合型店舗。
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ラボラトリーのような空間を展開し、
ブランドの垣根を越えて新しいスタイリングを提案していきます。
取り扱いブランド：桃太郎ジーンズ/JAPAN BLUE JEANS/SETTO/NEGATIVE DENIM
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