吉田
【元生地屋が解説】#6
こんにちは、デニム研究所倉敷店 吉田です。
前回デニムの生産工程2番目染色について書きました。
3番目は製織なんですが、織り始める前の下準備が有ります。
染色工程の最後として糸を織れるように準備して製織工程に投入、
そこで今度は織るための準備をします。
今回はこの工程について!
ロープ染色ではその名の通りロープ状に束ねた糸を染料に浸けて染色,その後余分な染料を洗い落とし乾燥。
染色の工程ではここまでを一つの工程で行います。
この段階では糸はまだロープ状の束のままなので次の分繊の工程で糸をバラしていきます。
分繊
分繊機という機械で糸をバラしてシート状に並べていく作業なのですが、
染色後の糸は絡まってだまになったりしており、
きっちりとバラして置かないと次の製織の際に非常に都合が悪いのです。
熟練の職人さんによりしっかりと管理される非常に重要な作業です。
サイジング
分繊した糸に糊をつけます。
綿糸は柔らかく張りが弱いためそのままだと織る際にテンションが掛け難くよれて引っかかったりして
上手く織れません。
なので糊付けして糸に張りをつけます。
リジッドと呼ばれるデニムが硬いのは糊付けされているせいです。
またこの段階で生地規格に合わせて経糸の本数決めてビームに巻きとります。
ここまでが染色工程になり、ビームに巻き取られた糸を製織の工程に移動させます。
生地は基本経糸と緯糸を規則正しく組み合わせることで出来ています。
織機は経糸を上下させる綜絖(そうこう)、緯糸を通すシャトル、
緯糸を打ち込む筬(おさ)と呼ばれるパーツで構成され、
各々のパーツが生地の規格に合わせて動くことで生地が織られます。
非常にシンプルな構造なのですが、経糸は独立し動くので経糸を織機に乗せる作業(経通し)は
筬と綜絖に糸を一本一本通していく根気のいる作業になります。
セルビッチの生地(約80~82㎝巾)で2000本以上の経糸が使われているので.......。
後は糸の太さや、生地規格に合わせて織機の微調整をして準備完了!
実はこの準備に割と時間がかかるのです。
ということで次回は生地を織っていきます。
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