アキ

2021 23 Dec

コットンについての小豆知識!

大家好,我是谷店的aki

ジーンズにとって綿花の選択は
一番大事な工程だと思います。
デニムに少し詳しい方はきっとアメリカ棉、
ジンバブエ棉を聞いたことはありますね。
さらに、JBJのファンの方は
きっとコートジボワール生地をご存じですね。
なので、今日は皆さんに綿花について少し話します。

現在では綿花を生産する国は世界で80カ国以上あります。
主な国だけでも、北半球では中国、インド、アメリカ、パキスタン、メキシコなど、
南半球ではオーストラリア、ブラジル、西アフリカ等があります。

 

JAPAN BLUE JEANSで使う原綿は主として、アメリカ、アフリカ、インド、
コートジボワール、ジンバブエなどの綿生産国より輸入されています。

「綿花」の種類で重要なのは、一つ一つの綿の繊維の長さですね。
繊維長による綿の分類は

超長繊維 34.9mm以上
長繊維  28.6~33.3mm
中長繊維 26.2~27.8mm
中繊維    20.6~25.4mm
短繊維  20.6mm 以下

の5段階になります。
基本的には、繊維の長さが長いほど、
繊維が細く繊細になり、上質でランクが上がりますが、
この判断基準はデニムに適用しませんね。

デニムに最適な綿花の判断指標は
・繊維長が長いのが良いとは言えないこと。
・ボリューム感のあること。
・強力であること。

ですので、短繊維と長繊維綿花で作成した生地は
それぞれの生地感と経年変化は違います。
通常は繊維が長いほど、ソフトで光沢もあります。
短繊維綿花で作られた生地はザラザラ感あり、
素朴な風合いが強いです。

JAPAN BLUE JEANSはよく使われている各産地の綿花の特徴は
下記にまとめました。

インドスビンゴールド

ヴィンテージセルヴィッチ インド原産の"スジャータ綿"と
カリブ海の島国セントビンセントで 栽培されている"海島綿"との交配で生まれた高級綿。
その中でも最も繊維の長い『スビンゴールド綿』のみを採用。
繊維が長く、油分を多く含む為、しなやかで光沢感が強い上品な表情。
穿き込むことでしなやかさがより増していきます。

スーピマ綿

アメリカ南西部のアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、
カリフォルニアなどで栽培されるコットン。
柔軟性・発色性・耐久性に優れた超長綿です。
できた生地はシルクみたい光沢感があり、すごく上品な生地です。

アメリカ綿

アメリカで産出される綿で、米綿とも呼ぶコットンです。
中繊維綿~長繊維綿のものが多く、
市場にもっともよく使用されているコットンです。
耐久性に優れているのが特徴的です。
JBJの14.8オンスアメリカ綿の生地は大人気!

ジンバブエ綿

アフリカ南東部の内陸国、ジンバブエ産の麺素材。
化学肥料を用いず機械も使わず手摘みで行うので、
しなやかで白く柔らかく上質で自然なムラ感の出る糸が作れます。

主にジーンズ等で用いられている超長綿の1つであり、
高品質なコットンが魅力的です。

コートジボワール綿

私たちはいまいちど、
「原点に立ち返ってジーンズを作りたい」という 思いから
色々な産地の綿に触れ、試し、コートジボワール綿に 辿り着きました。
栽培から収穫まですべて手作業で行われる コートジボワール綿は
品質改良がなく最も「原種に近い綿」と云われ、 素朴な風合いが特徴です。

アフリカ綿

繊維長の長いアフリカ綿を経緯ともに使用し
柔らかくしなやかな風合いが特徴です。
これに12%の茶綿をブレンドし、
1900年代初頭の合成インディゴが
発明された頃の色をイメージした「昔ながらの青」を再現。

ただし、ここの産地の綿花は必ず短綿とか、長綿とかは言えません。
JAPAN BLUE JEANS使っているアメリカ棉とか、アフリカ綿とか、
多くは中長棉になっています。
そして、豊富な生地の表情および経年変化を求めるために、
糸の撚り方、生地の織り方により、
綿の質を最大限表現できるようにJBJはいろいろ工夫していきました。


これからデニム屋に行くとき、生地を見て綿花の産地を当たってみましょう~
(デニムって本当に深い学問ですね。)

 

FIN.AKI