アキ

2022 26 May

ヴィンテージジーンズと言ったら、ロープ染色!

皆さん、こんにちは。
渋谷店のアキです!
最近東京は雨の日が多いですね。
今年の梅雨スタートが早いです…
デニムのてるてる坊主は作ろうか…(笑)
各シーズンは美しいところがありますので、
今はアジサイ咲いていますよね?
きれいなアジサイを見に行きましょう~


さて、今日はアキがデニムについての小豆知識を
紹介します。

タイトルにも書いてありますが、
「ロープ染色」を聞いてことがある方、手を挙げてください~
デニムの染色機はいろいろありますが、
よく見らているのは、ロープ染色機、スラッシャー染色機と綛(かせ)染機になります。
 

「ロープ染色」は昔のアメリカが使ってた染色の仕方です。
現在米国ではコスト意識が優先され、
80年代以降にそれらの工程はほぼ見られなくなりました。
日本では色合いの良い「ロープ染色」が
温存され日本ジーンズ消費者の満足感を高めながら発展してきました。

ロープ染色とは、糸をある本数ごとの束(ロープ状)にして染色する方法。
その特徴として、
・色ムラが発生しにくい。
・染色堅牢度がスラッシャー染色に比べて良い。
・量産と小ロット両方に対応できる。
・染色前に糸を束ね染色後に分離する工程が必要であり、コスト高。
・染色中に糸が切れた場合では、ロープ状である為機械の停止が少ない。

この染色の特徴は、糸の中心が染まらない(中白)こと。
各種染色技術を駆使してコントロールを行っています。
中白はジーンズの洗い加工における中古感が表す重要な要素です。
経年変化を楽しめるすごく重要なポイントですね。

インディゴの還元体をインディゴロイコといい、
液の色は黄色であり、
空気中の酸素で酸化されて、
もとのインディゴブルーとなります。
したがって、液中では糸の色は黄色いですが、
絞った後、空気中で徐々に酸化され緑から青に糸の色が変化していきます。

アキは入社した時、
ジーンズを作る工場を見学したことがあり、
その中一番印象深かったのは染色工場ですね。
大きな機械の中、
糸がゆっくりゆっくり進んでいて、
魔法にかけられたみたい、
最後はきれいなブルーになり、
とても感動でした。

昔使われた染色技術はちゃんとそのまま継承され、
今でもヴィンテージジーンズを楽しめて本当に良かったです!

科学技術は高速発展している社会は生活が便利になって、
パソコン携帯があればすぐ相手に連絡できますし、
文章はパソコンですぐ作れますが、
文字の力がどんどん弱くなっていることも感じた。
服装もそうですし、
ファストファッションが流行っている現代社会に、
昔の技術で作っているジーンズの存在の大事さは再び感じました。

AKI.