ザマ

2022 27 Jan

リベットのお話

こんにちは!
JAPAN BLUE JEANS渋谷店の座間です。

新年になったばかりだと思っていたのにもう一カ月終わってしまうんですね…
皆さま年末を過ぎて新年を迎え、早くも1月が終わろうとしている2022年をいかがお過ごしでしょうか??
僕はというと相も変わらずミニシアター映画館に頻繁に出没しています。
もう年明けから10本以上は観ました。目指せ年間100本!(笑)
おすすめの映画ありましたらバンバン教えてください!(←仕事しろ。2回目)

 

さてさてそんなわけで今日のお話に入ろうかと思いますが、
皆様ジーンズには必ずと言っていいほど付いているこれ↓何だか知ってますか?

あまりにも当たり前のように付いているので特別注目したことが無い方も多いのではないでしょうか?

これは「リベット」といいまして補強具として古くから使われている物なのです。

 

かるーくその歴史からお話ししますと、ジーンズが1800年代に
作業着(最初はオーバーオールから始まり、後にジーンズになった)として生まれたのは有名な話ですね。
炭鉱夫や農夫、木こりが主に使っていた当時は重労働に耐えられず破れてしまうことが多かったそうです。

そこで丈夫なジーンズを作ってほしいと依頼を受けた仕立屋ジェイコブ・デイビスが考えたのが、
リベットを打ち込んで破れやすい部分(ポケットや股の部分など)を補強するという方法だったのです。

 

すごくザックリですがそのような流れで使われるようになったリベット、
ジーンズの進化とともに姿を変えてきたのですが、
現在ではファッション的な観点で使い分けられることが多くなっています。

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、今回はそのリベットの種類と特徴を見ていきましょう。
まず前提としてリベットとは裏側から凸状の金具を貫通させ、
表側からその飛び出た部分を更に金具で固定した構造になっています。

その型は大きく分けて二種類。

打ち抜き(貫通)タイプ
被せタイプ

 

まず打ち抜きリベットとは「裏から貫通させた金具が表に剝き出しになっているタイプ」のもので、
モデルとしては最初に作られた型です。↓

真ん中から挟まれた生地がはみ出ているのが大きな特徴ですね。
とても武骨な印象を受けるので、
ビンテージデニム好きの間ではこれが味なのだと言われています。(僕もここが好き。)

こちらのタイプは1960年代まで使われていたのですが、
当時の物は飛び出た部分をペンチで切って処理していたため先が尖っており
上着や椅子などに引っ掛かってボロボロにしてしまう、ということが多発してしまったそうです。

対策として職人たちはリベットの表側に生地を被せて隠した状態にした
隠しリベット↓なる手法を考案したものの、これはどうにも手がかかる…

 

そこで新しく登場したのがこの被せリベット
こちら基本の構造は同じなのですが、その名の通り「裏から貫通させた部分を覆う金具を被せている」
ものになります。

完全に被さっているので見た目はとてもすっきりですね。
現在ではブランドによってはこの被せ金具の形で遊んでデザインを入れたりもしています。

 

…とここまでの話の流れだと結局リベットは被せタイプの方がいいの?となりますが
デニム好きの僕から言わせるとそんなことは全然ありません!
現在では打ち抜きタイプも尖っていたりしませんし、本来の用途である強度という面で優劣はないのです!

はっきり言って好みで選ぶもの(笑)


ちなみにJAPAN BLUE JEANSとしてはやはり、織機から染色方法まで
ヴィンテージテイストであることに絶対的なこだわりを持っているので
基本的には打ち抜きタイプで作っています!

いかがでしょう?
こういった細かい部分のことを知ると、もっと沢山のジーンズを手に取って見比べてみたくなりませんか?
そしてより知っていくと当ブランドのデニムに対する強いこだわりの部分に気付いて頂けると思います!


ぜひ皆さんもデニム好きになって一緒に熱く語りましょう!
渋谷店でお待ちしております!

 

座間