大杉 清
やっぱり生が良い
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日のブログは高円寺店より大杉が担当でございます。
早速ですが、既に見ていただいたでしょうか?
きっと皆様、「またシルクかよ…」とお思いのはず。
ただ、これまたちょっと微妙に違うんです。と言うお話が今回のブログとなります。
しかも、今回はその”ちょっとした違い”が大きな違いを生んでいるのです。
ジーンズが好きであればあるほど刺さる違いかと思いますので、今回もよろしければお付き合いください。
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なんとなんと今回のシルクジーンズは「糊付きの未洗い」のモデルになります。
どういうこっちゃ?という方もいると思うのですが
皆様、「RAWデニム」や「リジットデニム」、「生デニム」とかって聞いたことあります?
そう呼ばれているジーンズには「糊」がついています。
ジーンズを作成する工程として、
糸を作る「紡績」の作業を経て、「染色」を行い、そして染色が済んだ糸を「織る」ことで生地を作ります。
その後、「裁断」と「縫製」を行い、その後「洗い」をかけて、ジーンズが作られるのですが…
これらの各工程は工場が別であることが多いです!
そのため、生地を織りあげた際には各工場に運搬したり、縫製したりする際に傷がつかないように表面に「糊」を散布し、コーティングをするのです。
で、「洗い」の作業の中の一つが「糊」を落とす作業になるわけですね。
そして、今回発売されたシルクジーンズは「糊」がついたままの「生デニム」になります!
もしかしたら、桃太郎ジーンズで初の試みかもしれません。
※「生デニム」も「リジット」も「RAWデニム」も意味は一緒だと思ってもらって大丈夫です。
「糊」がついている状態で販売しているブランドさんもあるのですが、それはメリット、デメリットあってのことです。
それは、
メリット … シワがはっきりつく。光沢がきれい。
デメリット … 縮み方に個体差があり、取り扱いが若干面倒。
並べると分かりやすいのですが、
← 銅丹 (ワンウォッシュ) シルク(ノンウォッシュ) →
見た目を比べると一目瞭然。
糊のついたデニムは新品特有の光沢もあり、綺麗です。
↑ シルク (ノンウォッシュ)
↓ 銅丹 (ワンウォッシュ)
そして、履き心地も従来のような履き心地ではなくバッキバキです。笑
なので、「ああ、これはシワつくわ…」と合点が行くはず。
↑ シルク (ノンウォッシュ)
↓ 銅丹 (ワンウォッシュ)
光沢のおかげで見た目からもオーラを感じます。笑
洗いをかけているジーンズはシワが目立ちます。
シルクジーンズに糊を付けるとこんなにもきれいな仕上がりに。
ただ、やはり先述した通り「縮み」には気を付けないといけません。
個体差はあるのですが、市販のリジットデニムを見ていると大体1サイズ、ものによっては2サイズくらい縮みが出る印象です。
ちなみに、洗うと縮むジーンズのことを「シュリンクトゥフィット」とも言ったりもしますが、これは「洗い」をかけて自分の体形にジーンズを合わせることを指しています。
昔のカウボーイは未洗いのジーンズを穿いて、そのまま川に入りジーンズを縮めたとかそうでないとか。
そういった逸話も残っているので取り扱いの面倒さはあるものの、その面倒くささを上回るだけのロマンが「糊付きデニム」にはあるんです…!
ジーンズを何本か持っていて、ジーンズの伸び縮みを理解し始めた方であれば、この面倒さは簡単に乗り越えられるはず。
そして、ここが一番の桃太郎ジーンズのモノづくりの凄さなのですが…
縮率を限界まで抑えてジーンズを作ったので、縮みが2%程に抑えられました!
きっとピンと来ませんよね?僕もそうでしたのでご安心ください。
要はかなり縮みにくいリジットデニムだよ!ってことです。
上記でも説明しましたが、市販のリジットデニムは大体1サイズ、ものによっては2サイズくらい縮む印象です。
でも、このシルクは最大縮んでも2㎝以下だよ!ってことですね。
※84㎝のウエストの場合、縮率が2%であれば”最大で”1.7㎝程の縮みになる、との事。
ですので、サイズ選びの際はギチギチで合わせる方はいつもよりも余裕のあるサイズで選んでもらうのがおすすめです。
生地の仕上がりが本当に綺麗です。
洗ってから穿くか、洗わず一回穿いてみるか、いつもよりも穿き方を選べるのも良い所ですね。
試してみたくて仕方がないので、もしかしたら次回ブログは縮んだ結果について書いているかもしれません。笑
百聞は一見に如かず。
この仕上がりの綺麗さをぜひ店頭でお試しください‼
それでは、また。
高円寺店 大杉