大杉 清
ちょっとした話「ジーンズの影の立役者、リベットとは?」
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日のブログは高円寺店より大杉が担当でございます。
新作の入荷もそこそこに、各店の入荷情報や商品の紹介などを見ていただいて物欲がくすぐられている方も多いのでは?
そんな周りの流れとは逆行した内容のブログを書こうと思います。
正直、ネタに困り始めています。笑
本日もよろしければお付き合いください。
▼リベットとは?
皆様、リベットってご存知ですか?
ジーンズの至る所にある金具なのですが、この金具は「補強」の役割を担っています。
ただ、補強と言われてもピンとこない方が多いと思います。
例えば、お手持ちのお洋服の中に、横一文字のような
こういった縫い付けをされていることは見たことないでしょうか?
シャツやパンツ、洋服には”負荷”がかかる箇所が必ずあるので、
負荷がかかりやすい所に画像のような縫い付けをしています。
この縫い付けは「閂止め(かんぬきどめ)」、通称「カン止め」と呼ばれていて、負荷がかかる箇所を縫い付ることで、破れや縫い付け箇所の引き裂けを防止しています。
※ベルトループは正にカン止めで縫い付けられています。
ただ、カン止めと違い、リベットは糸ではなく、”金具”です。
外すことを想定していない作りになっているので、糸よりも強い負荷に耐えられます。
開発したのは有名な某L社で、某L社の革パッチには「馬がジーンズを引っ張り合う絵」が印刷されています。
その絵を起用した意図としては「馬がジーンズを引っ張り合う絵」を用いることで、商品が如何に丈夫か、という品質を証明したそうです。
その”耐久性”に一役買っていたのが「リベット」だった、という事ですね。
※ジージャンにもついています。
元々は作業着でしたが、その丈夫さにジーンズはたちまち大ヒット。
色々な方がジーンズを穿くようになります。
そんな中で、カウボーイもジーンズを着用するようになりますが、リベットは金属。
鞍や馬を傷つけてしまう事もあったそうなので、隠すようになったとか。
なので、このバックポケットの角の部分は、「隠しリベット」と呼ばれており、
表から見るとリベットの存在を認知することは出来ませんが、裏から見るとしっかりとリベットが留まっていることが分かります。
桃太郎ジーンズもその歴史をしっかりと踏襲しております。
カウボーイがいた時代には「布で隠すことによって、傷をつけない」ようにしたのですが、時代が進むにつれ、
凹凸が無いようにしたりと、リベット自体のバリエーションが増えていきます。
ジーンズだけでなく、ワークシャツ等にも用いられるようにもなっていきました。
※上記の画像はワークシャツの裾部分になります。
アメカジ、ヴィンテージ業界では、「補強」というディテールでよく見かけるかと思うのですが、最近ではデザインでリベットを用いるとかそうでないとか。
時代によって用途や状況が変化していくのは、今も昔も変わらない。という事ですね~。
一つ一つ洋服のディテールは紐解いていくと意外な発見があったりします。
皆様もお手持ちのお洋服を一度確認してみると新たな発見があるかもしれません。
さてさて、〆方が雑ですが、本日のブログはいかがでしたか?
もし、こんな話聞いてみたい、ということがあればお気軽にお申し付けください。
なるべくご満足いただけるように頑張ります。笑
その他気になること等あればLINEやお電話でお問い合わせください。
しっかりと語らせていただきます!
それでは、また。
高円寺店 大杉