大杉 清

2023 14 Oct

吊り編みだけが取り柄じゃない、進化したスウェット


皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日のブログは高円寺店より大杉が担当でございます。


今期のお洋服たちはいかがでしょうか?
桃太郎ジーンズのパワーアップしたモノづくりがどの商品にも落とし込まれております。
袖を通すと、買わずにはいられない商品ばかりです。


どれもこれも欲しいな~と毎日指を咥えてみているのですが、中でも皆様が見過ごしそうで、尚且つ「こいつはやべえ…!」的なお品物がございます。笑



ですので、本日はそんなお品物の細部までご紹介できればと思います。
よろしければ、お付き合いください。



▼進化したスウェット





MXSW1000 / LOOPWHEEL PULLOVER SWEAT SHIRT





MXSW1001 / LOOPWHEEL SWEAT CARDIGAN



ぱっと見、普通のスウェットです。

ただ!
今期のお品物に対しての個人的なキーワードは「袖を通すと、より良さが分かる」ものばかりです!


まずはこちらをご覧ください。


(2021.11.15) WEB MAGAZINE > PULLOVER FOODIE



WEB MAGAZINEより抜粋
 


20/30/7とは糸の番手の数字だ。数字が小さいほど太い糸になる。また、カットソー生地は表面/接結糸(せっけつし)/裏面を一括で織る。

 

そのため20番手(表)/30番手(接結糸)/7番手(裏)というのがこのプロダクトだ。これは一般的なスウェット生地が30/30/10が代表的なのに対して結構なヘヴィスウェット。なんと約1.5倍のボリューム。

ボリューミーなヘヴィスウェットにも関わらず、かなり柔らかい。ふんわりした肌触りながら、しっかりした生地の落ち感がある。これは、太い糸を使っているため生地の厚み自体はしっかりとあるものの、目を詰めずに織りをあまく織り上げることでふわりとした生地感が実現している。さらに裏地には太いパイル糸を使用しているため、これもボリュームと着心地に一役買っている。

しっかりしているのに着心地がいい、これぞMOMOTAROの誇るスウェットなのだ。


今まで作っていたスウェットもこだわりが詰まっていました。
上記の文章を読んでいただいて、ピンと来ない方は「市販されているスウェットより分厚くて柔らかい」と思ってもらえたら大丈夫です!


それに対し、今期のスウェットは「吊り編み」の生地を使用しています。
モノづくりフリークの方はピンと来る方もいらっしゃるはず。



吊り編みとは…

「吊り編み機」を使用して織られた生地のことを指します。
(デニムで言えば僕らも使用している「旧式力織機」のような存在ですね。)
100年前の機械を使用していて、ゆっくり空気を含ませながら生地を織りあげるので、柔らかくてしなやかな着心地を味わってもらえます。
※詳しくは「吊り編み機」と検索ください。


まとめると、「古い機械を使って作った、柔らかくて良い生地を使用してスウェットを作りました!」ということですね。

なので、桃太郎ジーンズの今期のスウェットは、過去のスウェットよりも柔らかくなって、より着心地が良く仕上がっています!


以前のスウェット生地と見比べても、














新しい生地を比べてみても、フワフワとした質感が伝わるはず。

スウェット特有のしっかりとした生地の仕上がりを味わいながらも、滑らかな着心地も味わっていただけるのが吊り編み生地の良いところです。


ただ、「良いスウェット=吊り編み」という図式は世間にも浸透していて、各社「吊り編み」の生地を使うこともしばしば。
「吊り編み」の生地は本当にいい生地なのですが、有名になりすぎて、”スウェット製品の個性”を出しづらくなってしまっているのも現状です。


では、僕たちはどういったところにこだわったのか?というと、
「見た目」と「着心地」までしっかりとこだわりました。


まず、クラシックなスウェット、ヴィンテージのスウェットとなれば必ずついているであろう「Vガゼット」ですが、




← 新 旧 →


大きさが違うのはお判りいただけるでしょうか?

縮み防止や汗止めのために施されていたディテールらしいのですが、60年代以降にはコスト削減のため、このディテールは減少していきます。

この「Vガゼット」があることで、”ヴィンテージっぽさ”が強く出てしまうため、僕たちはこの「Vガゼット」を小さくしました。
ヴィンテージやクラシックを踏襲しつつも、「Vガゼット」の主張を抑えることで、着る人を選ばないような雰囲気に仕上げています。

言われてみると、小さいなーと感じます。笑
ただ、その小ささのおかげで色々なコーディネートにも合わせやすくなっています!

女性の方も着用できるのでは?


お次に、














リブです。

見比べると、これまた違います。

以前のスウェットのリブ(上の画像)はカチッと固い仕上がりなのですが、今期のスウェットのリブ(下の画像)は”伸びるけど、奥に芯を感じるような編み込み方”をしています。


新しいスウェットの方がリブの編み込みの目が大きいです。

着用してみても、窮屈な感じは一切ありませんでした。

とても軽やかです。


そして、着用もしてみました。





178㎝/63㎏ Lサイズ着用


Mも着用出来ましたが、スウェットらしさが出なかったのでLサイズで着用しています。

袖の長さ、丈の取り方も絶妙で、良い感じにシワが溜まるようになっています。






JKTもLサイズを着用していますが、楽々インナーとして着用出来ます。

ただ、シャツを着て、スウェットを着て、JKTも、となるとジージャンはちょっと厳しそうな感じ。

MA-1みたいな、ゆとりがあるJKTは難なく着用出来そうです。


色は






お馴染み、グレー





大人なブラック






万能なネイビー

3色でご用意しております。


ちなみに、「スウェットってパジャマみたいにならない?」と心配な方はぜひ、カーディガン型がオススメです。

着用すると、






こんな感じ。

高円寺店はネイビーがお気に入りです。笑







暑かったら、こんな感じで肩にかけてしまってもサマになります。

ボタンホールや首元なども、





分厚くも、しっかり作られています。







緩い雰囲気がありながらも、大人っぽさを感じる1着です。








さてさて、本日のブログはいかがでしたか?

久しぶりのブログということで気合が入りすぎてしまいました。
書きながら、自分でも「長いなぁ」と思いながら書いておりました。笑


ただ、それだけ良いお洋服なので、しっかりと来店していただき、実物を触っていただきたいです。

自信を持ってオススメいたします。


ちなみに、スウェットとカーディガン、どちらもオススメなのですが、トレンドを抑えたい方はカーディガンがオススメです!
僕は撮影の後、しっかりとネイビーのスウェットを購入しました。



まだまだ、紹介したいお品物がたくさんあるのですが、本日はここいらで失礼しようと思います。

また何か買っていたらブログでご紹介いたします。笑


 

それでは、また。



高円寺店 大杉

Mail:kouenji@japanblue.co.jp