MOMOTARO JEANS 岡山店

2022 10 May

ねじれについて。

皆さん、こんにちは。

桃太郎ジーンズ岡山店 原田です。
今回の投稿では、ジーンズに発現する【ねじれ】について書きたいと思います。

正直、【ねじれ】って何???
という、読者の方もいらっしゃると思いますので、まずは写真で【ねじれ】をご覧下さい!

1枚目:着用3年 ねじれが生じているジーンズ

2枚目:未着用新品ジーンズ

3枚目:ねじれが生じているジーンズの右足

4枚目:未着用新品ジーンズの右足

ねじれが生じているジーンズと、新品を見比べると一目瞭然ですよね。

これが【ねじれ】です。

1枚目の写真を見てもらうと、右足内腿のピンクの縫製糸が
向かって左側にねじれている事が写真で確認できます。
一方、左足は向かって左側にねじれる事で内腿のピンクの縫製糸が途中から消えてます。
かわりに、セルヴィッチに沿って出ているパッカリングが左側にねじれていますよね。

この【ねじれ】を知らないままジーンズを穿いていて、不良品じゃないのかと思った事がある方も
少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、私はお客様から購入後にねじれを見て
『これは不良品じゃないですか?』と言われた事が何度もあります。

では、なぜねじれが生じるのか?

次はこの写真をご覧下さい。

生地の地の目が斜めに走ってるのがお分かりいただけると思います。
これは、綾織り(あやおり)という織物の特徴で、経糸と緯糸の本数が違うため
独特な織り方をされているんです。 そして綾織りで織られた生地は、
デニムに限らずすべて綾目の走る向きにねじれる性質があるんです。 

なので、ねじれは決して不良品という訳ではありません。

私個人としては、ねじれはジーンズの魅力の1つだと思っています。
ねじれは基本的に、色落ち等の経年変化と同様に、着用したり、
洗濯したり日々の生活の中で徐々に生じるものです。

ジーンズは色落ちを楽しみ育てるのが醍醐味ですが、
ねじれもその一部だと私は考えています。

ですので、桃太郎ジーンズを着用頂いている読者の皆様も
【ねじれ】を経年変化の一部として楽しんで頂ければと思います。

さて、ねじれに関して一通り説明しましたが、
反対に『私のジーンズはねじれてないよ!』と思う方もいらっしゃると思います。

それにもちゃんと理由があります。

それでは次の写真をご覧ください。

銅丹レーベル:着用4年


ご覧の通り、しっかり着用し経年変化もしているのに
まったくと言っていいほど、【ねじれ】が生じていません。

その理由は、生地の加工技術が進歩し
【ねじれ防止加工】という加工技術が開発され、綾織生地に施されるようになったからです。

桃太郎ジーンズの定番の中で、この加工を施されているレーベルが
【銅丹レーベル】です。この加工が施されたデニムはねじれ難くなります。

ねじれるジーンズ、ねじれないジーンズのどっちが良い悪いという事では無く
昔ながらの風合いを楽しめるのが『ねじれるジーンズ』
新しい高度な技術が詰まったのが『ねじれないジーンズ』
といった感覚で捉えてもらえればいいかと思います。

桃太郎ジーンズでは、お客様の好みに合わせて
どちらでもお好きな生地を選んで頂けます。

この記事を読んで頂けた皆様には、こういったジーンズの
【ねじれ】にも色々な事があるのだという風に感じてもらえると
ジーンズを育てるのがより楽しくなると思います。

それでは、皆様より良いジーンズライフをお過ごしください。

岡山店 原田
MAIL:okayama@japanblue.co.jp 
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