MOMOTARO JEANS 岡山店
アタリはどうして出来るのか?
皆さん、こんにちは。
今回の投稿は、桃太郎ジーンズ岡山店 原田 が担当致します。
最近のBLOGは色落ちに関する記事を高頻度で書いておりますが
今回も懲りずに色落ちに関する記事ですのでお時間ある方はお付き合いください。
それでは、本題ですがタイトルにある通り今回の記事は
『アタリはどうして出来るのか?』でお送りします!
まずはこの写真からご覧ください。
アタリはシワの上部が白く色落ちする事で出ます。
では、どうしてアタリが出るのかなのですが
デニムの経糸はインディゴ染料でロープ染色という染色方法で染められています。
ロープ染色で染められた糸は中白(芯白)と呼ばれる染まり方をします。
中白とは、読んで字のごとくですが、糸の中が白のまま染まっていない状態です。
下の画像をご覧ください。
これが中白です。糸の芯が白いままなのが分かり難いですが確認出来ますね。
アタリが出るのにはまず、中白で染まっているかが重要です。
当り前ですが、糸に白い部分が無ければ白い部分が出てこないです。
そして、次は摩擦による物理的な生地へのストレスです。
次は摩擦によりどのように生地が変化していくのか見て行きましょう。
①新しい生地
生地にシワをつけその上部をカッターで擦って行きます。
②摩擦20回
擦った部分が少し白くなっています。これがアタリの出始めの状態です。
③摩擦100回
更に白さが増し中白の部分が生地の表面に露出してきています。
④摩擦300回
当然ですが更に白くなり摩擦している部分としていない部分の差がより顕著です。
⑤摩擦500回
500回で真ん中あたりに完全に白い部分が出てきます。ここまで行くと中白の部分だけで無く
緯糸の白い糸も露出しています。
⑥摩擦1000回
1000回を超えると広い範囲で完全に緯糸が露出し、いわゆる生地破れの状態です。
アタリはしっかり出ていますが、ここまで行くと生地補強が必要になってきます。
いかがでしょうか。
今回は強制的にアタリをつけましたが基本的なアタリの出方はこんな感じです。
新しい生地をカッターを使って物理的に強いストレスを与え
意図的にアタリを付けて1000回程で生地が破れる程になりました。
実際はもっと緩やかに摩擦が起こることで長い年月をかけてゆっくりとアタリが形成されていきます。
更に、摩擦だけで無く洗濯などもアタリに影響します。
私は昔、購入したばかりのジーンズを穿いたまま風呂に入りタワシで擦って色落ちをさせたことがあります。
私と同年代の方は経験がある方もいらっしゃるのではないでょうか。
今回、アタリが出来る理由を説明しました。
アタリが出来る大きな理由は
1つ目が、中白に染められている事
2つ目が、シワの上部に摩擦が起こる事
この2点が理由でアタリは形成されるという事がわかったとこで
今回の投稿は終わりにしたいと思います。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
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岡山店 原田
MAIL:okayama@japanblue.co.jp